【宮崎県の石橋】

05. 本谷昭和橋 ※

※市指定有形文化財(昭和62年9月)

所在地日向市富高本谷
架設年昭和2年
石工小山宇太郎(門川町出身)
橋の紹介 市の中心部、国道10号原町交差点から西北に約2kmの位置にある。富高川は川幅もそう広くはなく、水量も多くはないが、3連アーチの橋を架けているのが珍しい。
二重に積んだアーチを支える橋脚は細い。橋面を低く保ち、また、偏平なアーチを避けるためにわざわざ3連にしたものであろうか。要石の上はすぐ橋面となっており、土被の部分が薄いことも特徴のようである。
石工の小山宇太郎は鹿児島県川内で修行したと言われる。
※日向市に現存する石橋は本谷昭和橋の1基だけである。以前は、移設を予定して撤去した無田野原橋や南部の幸脇地区にたぶ峠の眼鏡橋があったという。たぶ峠は国道10号の美々津大橋より市の中心部よりの位置にあるが、道路地図には眼鏡橋というバス停も記載されているから、この近くにあったものであろう。埋め立てられたため埋没しているという。
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