【宮崎県の石橋】

71. 大谷橋

所在地日南市酒谷深瀬
架設年明治22年11月
石工不明
橋の紹介 昭和46年3月、大谷橋の下流に国道222号の新橋が完成して旧道の橋となった。石原橋からさらに4kmほど奥にある。平成11年秋から12年1月にかけて保存工事が行われ、石の高欄も設置された。
アーチの石は外側はやや薄く、内側は厚い大きな石を巻いており、他の二重アーチの石橋とは異なった独特の工法が用いられている。
起拱石の幅は9.7m、壁面はかなりの勾配を付けて布積み状に壁石を積み上げて重厚な造りに仕上げている。
橋畔の人によると「熊本の人が架けたらしい」とのことであるが、詳しいことは分からない。
地元の村おこしグループにより壁面が清掃され、また、土木事務所への働きかけで石造高欄が設置されるなどの修復工事が行われたものである。
県道扱いとしているのは、旧道部分が県からまだ日南市に移管されていないためである。
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