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地域のお宝再発見ツアーin椎葉・西米良(2日目)

報告 : 2021年11月24日(水)
11月21日(日)ツアー2日目。ちょっと曇り気味の空。椎葉は高地のためか肌寒い。朝8時30分、上椎葉ダムを目指して出発。日本で初めてとなる100メートル級の大規模アーチ式ダムで、その後の日本の土木技術に多大な影響を与えたダムといわれています。



予想を超える劣悪な岩盤 、外国製機械への操作技術への対応や台風などの影響などさまざまな要因が重なり、105名の殉職者を出すこととなった建設工事。完成時ダム近傍には彫刻家富永朝堂の作による仏教・キリスト教・水神の3女神像を建立した「女神像公園」が整備され、公園内に慰霊碑が建立されています。女性の名前、夫婦と思われる名前が載っていることに驚きました。

続いて、椎葉村の十根川重要伝統的建造物群保存区(十根川集落)は、裏山に平行して民家と石垣が横並びに重なり合って、周辺の山々と調和する独特の美しい景色が形成されています。 それぞれの民家は、母屋・馬屋・倉から構成されており、現在11世帯が生活しているそうです。 150年以上の前の建物とは思えない程、管理されていました。

以下は、建物の内部風景です。現在、人は住んでいませんが展示用として公開されています。

集落から見渡す山々は、美しい紅葉に囲まれていました。しかし地元の方によれば今年の紅葉は遅く、例年11月末から雪になるとのことでしたので今が見頃だと感じました。

十根川集落には、元久元年(1204年)に平家の落人達が隠住して建てたとされる十根川神社があり、境内には平家追討の使那須の大八郎宗八の手植えと伝えられる国指定重要天然記念物「八村杉」(昭和10年指定)があります。

八村杉(樹齢:800年、樹高:54m、根回り:19m)は真っ直ぐ空に向かってそびえており、あまりに高すぎて写真に納めきれませんでした。

いよいよ最終訪問地、西米良村へ。国道265号線、山道を椎葉から西米良へと走りました。バスからの映像を紹介します(46秒)
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西米良村で最初に訪れたのは、「かりこぼうず大橋」。全長140mの木造トラスの林道橋で、車の通る木造の橋としては日本最長です。


樹齢約50年生の県産スギを集成材に加工し、橋の構造用材としてふんだんに活用しています。橋の形状は、地元の名峰、米良三山(市房山、石堂山、天包山)をイメージしているそうです。このかりこぼうず大橋では、今年3回目となる「橋の日」が開催されています。

続いて、一ツ瀬川ダム。高さ130メートルのアーチ式コンクリートダムです。

一ツ瀬発電所は最大出力が18万キロワットであり、これは上椎葉発電所(9万キロワット)の2倍に相当するそうです。揚水発電所を除く一般水力発電所としては九州最大であり、日本の一般水力発電所としても10番目に大きいとのことです。

最終訪問先。小川城址公園 と城郭風建築の「小川民俗資料館(おがわ作小屋村)」 。

ウィキペディアによれば、城跡は、県内でも古い時期に造られた小川小学校・中学校の敷地となっていたが、1989年(平成元年)に廃校となったとのことです。

小川城址公園内のおがわ作小屋村「おがわ四季御前」はランチは有名。

お膳には、16の小皿料理がきれいに並びます。柚子味噌和えやこんにゃく、漬け物、豆腐、椎茸南蛮、など、シンプルに味付けされた旬の食材や伝統食など、山の恵みが彩り豊かに楽しめます。ご飯と団子汁もセットで1,200円。他にも、作小屋カレーやうどん、そばなど懐かしいメニューが用意されています。

1泊2日の旅、楽しく過ごしました。コロナ禍で旅行することができませんでしたが、一年ぶりに旅行を楽しめました。